「インプラントは埋入することが目的ではなく、
インプラントでおいしく食事をし続けることが目的。」
インプラント中心歯科医院のインプラント本への疑問。
全国から来ていただけれれば、その日に対応できます???
保証期間は5年、定期健診に年3回来院することが条件とHPに小さく記載
実際定期健診の大切さを伝えきれている内容のものは本当に少なく感じました。
インプラントは第二の永久歯
インプラントは一生使える
インプラントは何でもかめる
その患者様がなぜインプラントを必要となったのかを落ち着いて考えてみると
大半は歯周病やむし歯で歯を失った患者様です。
普通の方よりお口の環境は悪い方が、本当にインプラントを大切に管理できるかのリスクを忘れていませんでしょうか?
「東京歯科大学千葉病院
過去三年間にインプラント治療を行った患者様のうち、二年以上メインテナンスに来ていないのは30%に達しています。」
現在の日本のインプラントの現状を象徴する訴訟
人工歯を埋め込む「インプラント」手術の失敗で新メニューの試食ができなくなった などとして、大手弁当チェーン「本家かまどや」(本社・神戸市)の創業者、金原弘周 社長(68)が神戸市内の男性歯科医師に対し、慰謝料など約1360万円を求める 訴訟を神戸地裁に起こした。
提訴は8月18日付。訴状によると、金原社長は2001年ごろから神戸市中央区内の 歯科医院に通院。院長を務めていた男性歯科医師に「数十年か、一生持つ」と説明を受けて、 あごの骨に人工歯根を埋めて人工歯を付けるインプラント手術を受けた。
しかし、翌年に人工歯が脱落。その後、再手術して男性歯科医師の下で定期的にメンテ ナンスに通っていたものの、今年3月になって、また歯が抜けたという。
原告側は「社長は会社の最重要部門の一つであるメニュー開発のトップ。試食の際、 咀嚼に支障が出て適切な判断が困難になった。業務にも大きな支障が生じており、精神的苦痛を受けた」として慰謝料や治療費の返還などを求めている。
他の人よりも歯を使う仕事に対して、なぜこのようなインプラントの説明をしてしまったのか?説明不足で高額訴訟まで起こってしまうことにリスクを感じずにはいられません。
日本歯科医学会が2012年に全国の開業医1000人にとった「歯科インプラント治療の実態・課題などについて」というアンケートの中で、
「他の病院でインプラント治療によるトラブル症例を診察した経験があるか」という質問をしました?この質問に88.4%もの開業医が「経験あり」と答えている。
トラブルの例としては
インプラント周囲炎65.7%
補綴修復物(上部構造)の破折・破損 64.8%
インプラントの動揺 58.4%
となっており、軽微なトラブルで相談・転院していることが判った。
トラブルの例としては列挙された
「インプラント周囲炎、補綴修復物(上部構造)の破折・破損、インプラントの動揺」
実はこのトラブルこそが、本来であれば定期健診で全てチェックをしている内容ではないでしょうか?
つまりはメインテナンスで確認することで防げる軽微なトラブルが治療した医院の責任となっているという現実がおかしいと思うのです。
→本来はメンテナンスの仕組みがしっかりしていれば軽微なトラブルは治療した医院のメインテナンスで気づくはず。転院することがありえません。
クローズアップ現代2012年1月を皮切りに、「歯科インプラントトラブル急増」
(2回に渡る放送で視聴率合計が20%になる)
週刊ダイヤモンドなどに代表されるように、
歯科医師過剰問題→経済的問題発生→営利主義に走りインプラント治療→知識・技術の不足→事故多発というマスコミの論調が増加してきています。
マスコミによるバッシングは、一部は自社の利益誘導につながっています。
多くの出版社は歯科のムック本を発刊して歯科医院の広告で利益を得ているのが現状だと考えるとインプラントのバッシングは無くならないと考えるべきです。
一方でインプラントを治療後98%も満足しているという調査結果もある。
噛めることにより、自分の理想とする食事ができ世界が変わるのも事実。
また実は口腔ガンで切除した顎にあう入れ歯がない現実を、骨結合型インプラントを
使うことで解決できるなどインプラントで助けられている事実もある。
本来の有益な治療の価値をしっかりと守ることは本当に重要に感じます。
インプラント=危ない・高いという先入観を持たすことは本来はマイナス。
もともとお口の環境に問題があったから、インプラントになったことを理解して頂き、
インプラントは定期健診を含めて、しっかりと管理することで、本来の目的であるおいしく食事ができることにつながるということを知ってもらう必要性がある。
正直、患者様目線で考えたときに、インプラントの説明は難しいと思うべきだと思います。
今から起こりうるインプラントという不安な手術の説明の中で、仮に聞いていたとしても、
インプラントの内容や価格だけに頭が行ってしまい、メインテナンスの説明まで頭が回らない患者様は多いと思うのです。
今後起こりうる訴訟社会日本において、インプラントのメインテナンスをすすめのリーフレットをしっかりと渡した事実を残すことで、言った・言わないの問題が起こらないリスクヘッジにもつなげて欲しいと考えております。
できることであれば、このリーフレットを同意書のサイン前に渡して、同意書の中にインプラントのメンテナンスのリーフレットを見たという欄を設けて頂けるといいと思っています。
業界全体で手軽に渡せるインプラントのメインテナンスを説明するリーフレットを存在が少ないことも、非常に問題に考えております。
インプラントのメーカーやディラーの立場で考えると医院によりメインテナンスの対応や考え方に違いが多いこともありリーフレットを制作しづらい立場かとは思います。
また、先生方が独自で制作したもののに関して、若干マスコミの風潮が邪魔をして自分の医院に都合のいいことを書いているのではないかと思われる部分もあると思います。
そう考えると第三者の方が制作するリーフレットが実用的なのかと考えております。
今回は、医療的側面が強いこともあり、当社だけの企画では信用性も少ないと考えましたので、原稿に関しては、監修として、医療法人社団木津歯科 木津先生に執筆をお願いして制作しています。
木津先生は、インプラントのメンテナンスなどに関しては、書籍も発行しており、またインプラントのメインテナンスのセミナーも開催されております。
そのため、このリーフレットを使うことによりもし仮にインプラントのメインテナンスの仕組みづくりに困ったときにセミナーなどを受けて頂き、より具体的な対応策も知ることができるインプラントの仕組みを構築されています。
ぜひインプラントのメンテナンスの理解が進み、少しでもインプラントを埋入後の噛める楽しみが継続するきっかけになればと考えております。
監修(原稿協力)
医療法人社団木津歯科 理事長 木津康博
http://www.kizu-dental.jp
インプラント修復の臨床基本手技4 トラブル対応とメインテナンス
[監修]小宮山彌太郎[編著]木津康博 デンタルダイヤモンド社
DHが行う インプラントメインテナンスのスタンダード
[著] 岩﨑美和 [監修] 木津康博 デンタルダイヤモンド社
インプラントのメンテナンスセミナーの情報は下記サイトにてご確認頂けます。http://www.kizu-dental.jp/result.html#result_sub09プラント
仕様
コート四六判110kg 仕上がりサイズH210×W100mm×6頁 巻三折
内容 インプラントは埋入することが目的ではなく、一生おいしく食事をすることが目的。
インプラント周囲炎の説明、かみあわせの説明、インプラントに被せた人工の歯がゆれる(動揺)の説明
インプラントの定期検診とは・・・、インプラントのオーラルケア(セルフケア)について、その他のポイント
価格 100部20,000円/200部30,000円/500部50,000円(税別・梱包発送費別途)