以前、連載していたアポロニアの雑誌でも説明しましたが、看板を設置するのにあたり、最も重要な視点が「遠視」「中視」「近視」をいかに効果的に設置するかです。


「遠視」=業態を伝えること=歯科医院があることを認識させること

「中視」=お店の特長を伝えること=医院の特長を認識させること

「近視」=お店の詳細を伝え、入りやすさを演出すること=診療時間などの詳細情報を認識させること をいいます。

 

目の前まで行かないと歯科医院だとわからない看板もあれば、歯科と書いた看板を至る所に掲げている歯科医院もあります。 これは、本来の看板の目的を理解していないがゆえに起こる現象ではないかと思われます。

 看板製作の最大のポイントは、「遠視」「中視」「近視」の3つの視点の効果を把握し、看板を見る人に的確に伝えることです。これはどの業界にも共通することです。 この遠視、中視、近視をしっかりと意識しながら考えれば、バランスの良い看板を製作することができます。テナントビルのように看板の数を制限されていても、ひとつの看板が複数の役割を果たすことができるのです。

患者さんが歯科医院のどんな情報を欲しがっているのかをしっかりと理解した上で、看板に落とし込むことが大切です。

通行人の目に入りやすい看板とは、基本的には「袖看板」「自立看板」「スタンド看板」などの、建物から直角に突き出ている看板です。

 その看板をいかに有効活用して、遠視的効果の高い看板を設置できるかを意識してみましょう。


今回の事例は、アポロニアを拝見して頂き、看板を設置させて頂いた医院の事例です。

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医院からの正面before


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医院の正面からのafter


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側面からのbefore


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側面からのafter
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側面からのbefore
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側面からのAfter

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後面からのbefore

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このbeforeの状況を見る限り、ここに歯科医院があるということがなかなか認識できません。

先生とお話を整理したところ、

●歯科があることが遠くから認識しづらい

(看板が目立たない)

●ターゲットを意識していない

●院内の雰囲気が伝わらない

●ロゴが活用されていない

●駐車場が判りづらい

●診療時間が見づらい

●東京医科歯科大学連携医とは判らない

という問題点がでてきました。

またその問題点を解決するために、下記のような改善をした方がいいと考えた結果、4面の自立看板を提案しました。

●改善ポイント1

歯科医院の存在が判るように意識する

歩行者が遠目から歯科医院が判るようにする

●改善ポイント2

自院の特長が判るようにする

ホームページの誘導・パーテーションによる個室診療・東京医科歯科大学連携医を訴求できるようにする

●改善ポイント3

補綴関連、歴史の古い医院という患者層を考慮すると、高齢化を意識したデザインにする必要性がある

●改善ポイント4

20代〜30代の患者層を意識した入りやすい医院づくりをめざす

院内を見せる訴求を意識する

ホームページへの誘導・入りやすい明るい雰囲気にする


この医院は駅へと向かうバス通りに面しているため、側面からの視認性で歯科医院の存在が判らないことが最大の欠点になります。

そのため、側面からの視認性を上げるという意味では2面の視認性を高めることは必要となります。

また、後面からの視認性も重要な役割があります。駅へ向かうバス通りに面しているということは、その周辺に住んでいる方が、駅へ向かう時に必ず通る道だと推測できます。つまりこの周辺に住んでいる方が最も見つけやすいのがこの面になります。

また、駅から徒歩15分位のところにあるため、駅に近い方の方はなかなか来院を促すことは難しいですが、駅周辺の歯科医院より、患者様にとって近い歯科医院として存在を覚えて頂くことができるため、実は一番来院が期待できるエリアがこの面をみる住民になります。


正面の看板だけは広告の内容を変更しています。

よくこの手の看板を見ると、4面全て一緒のデザインの看板を目にします。実のこの正面の看板は歩いている人が見るとなるとかなり近くないと見えないため、文字を大きくする必要はありません。(今回は目の前がコンビニ、且つ横断歩道だったため、少し大きめにはしてありますが・・・)


また、なぜ今回自立看板を提案したかの一つの理由に、目線が低い人でも目に入りやすい看板にしたかったからがあります。

補綴中心の高齢者が多いと考えたときに、高齢者の方は目線が低くなるため、見やすい看板を意識しました。

また、ここに診療案内などの情報があるということは、歩道を歩いている方が興味を持った段階で、道路を歩いている途中に、診療内容などの情報を入手できます。

つまり、入口付近に書いてあった場合は、そこまで歩かないと情報は入りますが、高齢者に優しい医院を意識すると歩かないでも判る位置に情報があるということが本当に貴重なポイントとなります。


自立看板を設置するときに一つのポイントが4mという高さが必要か?という点になります。

実は3999mmと4000mmでは全く構造が異ならなければならなくなる理由があります。

4m以上の看板を設置する場合、行政に工作物申請を提出しなければならないため、一級建築士の設計が必要となります。その場合、一級建築士の方の設計料や構造上かなりしっかりとした設計になるため、費用は高くなってしまう傾向があります。そのため、視認性ができると判断できれば、4m未満に抑える方が費用を抑えた提案が出来ると言えます。


基礎の伴う工事になるため、非常に慎重に行わないといけない工事になりますので、より慎重に検討して頂いた方がいい看板だと言えますが、医院の顔として非常に重要な役割を果たしてくれる看板になるかと思います。


せっかくなので、基礎の簡単な工程です。

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自立看板より一回り大きな穴を掘り、格子状に丸棒を溶接していきます。

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セメントを流し込んで行きます。

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セメントを整えます。


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