8月30日の日本歯科新聞に気になる記事を見つけました。日本口腔インプラント学会のシンポジウムについてです。

健常を前提に補綴治療を行った患者に障害が生じた場合や高額治療を受けられなくなった後期高齢者に対する対応など高齢社会の課題が注目を集めたそうです。


実は当社のお客様で、訪問歯科をやっている先生のところでは、実際にこういう現象の対応が出始めているそうです。


「インプラント患者が高齢になった時」をテーマに基調講演を行った相浦氏は「メーカーや品番、使用するドライバーなどが転院先の歯科医院でも判るように今から手帳作成に取り組まなければならない」と問題提議をされたようです。


また「在宅患者におけるインプラントの修理、管理、義歯作製などを保険導入できるシステムも考えなければならない」と課題にもでたようです。


インプラントに関しては、一時期のバブルが過ぎて、今までのインプラントの離脱を中心とした問題が色々なところで起きているようです。

最近では問題が生じたインプラントを他の医院で見てもらう患者様も増加いしてきています。その中でFACEBOOKでも再三話題にあがっておりますが、どのインプラント体かが判らないという問題があるようです。最近ではレントゲンの写り方でどのメーカーのものか判断できる書籍まで出ているとのことです。

上記にあがられているような手帳化は引っ越しなどでやむ負えず離れてしまう可能性がある以上、最低限の情報を患者様に伝える義務があると思います。


また、今後間違いなく起こるのが、高齢の先生が廃院にした時や単純に医院がつぶれた時の患者さんの問題、また居抜開業された時のインプラントリスクをどこまで継承するのかの問題です。実際先日ブログで廃院した医院で勤務医をされている先生が、独立後、出頭した患者様からインプラントの管理を今後どうしたらいいのかとクレームに近い連絡を受けたそうです。そう考えるとインプラントを勤務医時代に行った場合、どこまでのリスクを負うのかもしっかり決めておかないと問題が生じる可能性があるということだと思います。


上記のような問題は近い将来に生じてくるリスクを抱えていると考えた時に患者様目線で、どう対処しておいた方がいいのか、手帳も含めしっかりと検討しておく必要性を感じます。


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