歯科医院の集患マーケティングにおいて、診療圏の把握はとても重要です。患者様の70%が来る地域のことを一次診療圏といいますが、今までの来院患者様の分析を実施して、自院の一次診療圏を理解している場合と、違う場合ではマーケティング戦略の策定に大きな違いが表れます。
保険診療の場合は、10分の範囲で行くことが可能なこと、距離にして郊外で半径500m、都心で250mの距離が一般的な目安にしていることが多いようですが、実際には地域によって微妙に結果は違っているようです。
地域差が顕著に現れる要因になっているのは、道路・線路などによるアクセスがしづらくなっている、逆に駐車場が充実して車での来院が簡単なところ、競合の歯科医院が力を持っているところなどなどです。
開業時に、地域を絞らず、とにかく患者様に来て頂きたい一心で、折込広告・ポスティング・電柱広告・駅広告・野立広告などを幅広く実施しようとしている歯科医院の方も多いですが、当然ながら、費用のことを考えると限界があります。そのため、自院がどのような環境があって、どの地域からの来院が多いかを把握することができれば、自ずと広告の範囲を絞ることができ、より効果的にできるのではないでしょうか?
歯科医院のマーケティングを考える際に、参考になる考え方として、「ランチェスターの法則」があります。この法則は「弱者の戦略」として、小さい会社が成長していく上で、最も大切なことは営業する「地域の範囲」を決めることで、地域のNO1を確保することを目標とする戦略です。
地域のNO1になると、1位有利の4原則という効果が生じると言われています。
①効率のよい営業ができるようになります
②人は一位という言葉に反応する
③廃院した患者様は一位の医院に流れてくる
④新規で営業していても信頼度が違ってくる
一般的な企業の利点ではありますが、一位を取ることは歯科業界においても利点ははかり知れないと思います。
また患者様が来院されないのはなぜだろうとネガティブな視点で、集患マーケティングの戦略を考えるより、地域NO1になるためには、どうすればいいのだろうかという視点で考えた方が、イメージが付きやすいのではないでしょうか?
地域NO1は決して売上NO1・患者数NO1とは限らないと思います。
たとえば、
●診療時間が遅くまでやっている・土日診療をやっている利便性NO1
●インフォームドコンセプトを丁寧にやっている安心度NO1
●口腔外科・小児歯科・矯正歯科などの特化した領域NO1
●歯科用CTがある・特診室があるなどの設備充実度NO1
●認定医などのテクニックNO1
などなど始めのNO1は本当に小さい領域から開始しても構わないのです。
当社は先生との対話を重視して様々な歯科医院の集患を手がけた経験や、先生方との対話から得た知識を踏まえて、先生方では気づきづらい地域のNO1を意識した集患マーケティング戦略を分析・提案します。
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