キャリアウーマンと呼ばれる30代女性(約120万世帯)の消費支出は、5〜6兆円といわれています。共稼ぎ世帯は、女性の高学歴化などを背景として、増加の一途をたどり、1997年には、専業主婦と逆転しました。最も可処分所得が大きな世代は、仕事を持つ30代女性、ついで主婦のみの共働き世帯と言われ、現在のマーケットにおいて、さけれないターゲットといえます。女性が仕事を続けている理由として、社会で働き続けることそのものに、意義を見出している一方で、自由に使えるお金を得ることを目的にしている女性が6割を超えているというアンケート結果もあり、女性の消費力は意識しなえればならないマーケットといる。
ある団体の分析によると、現代女性の消費行動・価値基準は下記のような三つの特性を持っていると分析しています。
①価値観の成熟
こだわりの商品やサービスには高額な支出もいとわないが、一方で100円ショップを利用する、といった個人の価値観が確立。現代女性は、豊かな消費行動経験から、「本質を見抜く力」をつけてきているとい特長を持つ。必ずしも女性らしい商品を求めるわけではなく、商品のありのままの良さを出すことの方がより効果的であるとしている。
②コミュニケーション志向と高い情報発信意欲
女性消費者は、商品を選択する場面、入手する場面、使う場面など、より広い範囲で、「楽しみを見出す力」を身につけてきている。店頭に足を運び、時間をかけて商品を選ぶことを必ずしも苦痛ではなく、むしろプロセスを楽しんでいる。そしてこのような自らの経験が、自分を表現したいという強い情報発信意欲につながっている。紹介や口コミを期待するなら、顧客とのコミュニケーション志向や、情報発信意欲にこたえる仕組みや行動が大切。
③自分中心
自分自身の楽しみを優先して商品やサービスを選ぶ傾向が強くなっている点も最近の女性消費の特長。子供は、母親が自分を表現する手段として位置付けられ、子供はファッションの一部として理解されている。
この3つの分析結果の中で、①商品のあるのままの良さを出すことの重要性や、
②選ぶプロセスを楽しむことなどは、歯科医院の集患マーケティングの中では意識して気に改善できる部分なので、ぜひ参考にしたい特性である。
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