治療中心から予防中心の診療に移行する流れの中で最も大切なツールのひとつがリコールはがきではないでしょうか。
今まで診療をして頂いた方への唯一に近いアプローチ手段だと思います。ここ最近ではリコールハガキに関して、患者様に自覚を持ってもらおうと、診療が終わる最終日に、患者様自らにはがきを書いて頂く歯科医院も増えてきています。また、3ヶ月後の予定をすでに日付まで確定して、患者様にアポを取って頂く歯科医院なども出てきています。
また、リコールはがきとは若干異なりますが、この定期健診が活きてくるのは、セルフケアをしっかりとしていることが前提になってきます。そこで、歯ブラシを中心としたセルフケアの詳細を書いたリーフレットを作成して、次回の予約日時をかけるようにして、最終日に手渡しするのも、よりいいアピールになるのではないでしょうか。
どれだけ治療の際に予防の大切さを認識してもらう努力をしたとしても、患者様の心に届くまでには、
限界があります。また、その時点では患者様が予防の認識を理解できたとしても、3ヶ月後にその認識をキープするには限界があるような気がします。そのため、リコールはがきを送って、再度予防の重要性を説明するはがきを送るようにしたら、いかがでしょうか?
また、ここで大切なことは、前回治療した歯科医院だからわかる前回との口腔内環境の比較ができることをしっかりと伝えることです。口腔内カメラなどのデータベースなどをしている場合は、その写真を持って、説明してあげると患者様の安心感は増すと思いますし、かかりつけ医として大切な役割を果たしていることになるのではないでしょうか。
ここ最近では携帯電話の普及により、メールによるリコールメールも始まっています。かかりつけ医として患者様の口腔内環境を守ることが、大切な役割ですから、営業的と思う方も多いようですが、患者様に本来はメリットがあることです。もっともっと積極的にリコールはがきはしてみてはいかがでしょうか。

最後になりますが、プライバシーの保護の問題がありますので、初診の問診票の段階で、住所・メールアドレスをお教え頂く際に、リコールはがきでの使用をすることを必ず明記しておくことを忘れないようにしてください。

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