先日、このブログで知り合うことができた株式会社ビジュンクエストの佐々木様にお会いすることができました。
株式会社ビジョンクエストは、アポロニア21で自分スタイル経営実践塾を連載されていることでもお馴染みの自由が丘矯正歯科クリニックの成田先生が運営している歯科衛生士専門の求人を扱っている企業になります。
メインの求人媒体は、歯科衛生士のためのライフスタイルマガジンVQは、2006年実績で、98校の卒業生に全員配布、38校で閲覧と、より多くの歯科衛生士に配布される歯科衛生士向けの求人情報誌です。また、歯科ジョブという歯科衛生士の求人サイトの運営http://www.shikajob.com/、歯科衛生士の人材紹介業をされています。
一説には、国家資格である歯科衛生士の有資格者20万人のうち、実際に勤務されているのは、8万人と言われており、歯科衛生士の定着率の問題をどの歯科医院でも抱えていると思われます。以前のブログでもお話をしましたが、歯科衛生士に関しては、都心部を中心に雇用の問題は深刻になってきています。都内のある歯科衛生士養成校では、70人の卒業生に対して、1500件を超えているとのことです。
特に3年制以降問題もあり、1年分の卒業生が労働市場に提供されなかったことも痛手になったといわれていますが、昨今の少子化の問題で、4年制の大学が身近な存在となり、2年ではなく、3年という期間が資格を取得するのにかかることで、地域によっては、歯科衛生士学校自体でも、定員割れが起こり始めているといわれています。
そのため、今後は、いかに歯科衛生士を確保することができるのかは、マネジメント上でも大きな課題になると考えるべきでしょう。
株式会社ビジョンクエストのVQに関しては、成田先生自身も歯科医院の運営において、歯科衛生士、助手の確保で、非常に苦労された実体験を活かして、歯科医院や歯科衛生士の方のために作られた媒体です。
成田先生著書「歯科衛生士WANTED」の中で、「歯科衛生士に辞められる→求人媒体を選ぶ→背に腹は代えられない採用→結局また辞められる」という負のスパイラルの体験をした中で、「新卒」しかも「定期採用」こそが、医院のビジョンを発信し、それを共感した歯科衛生士が応募がくることができ、真の歯科医院の体制づくりに近づけたことを説明されています。
書籍の中でも触れられていましたが、業界問わず、中小企業に関して、中途採用は自分自身の価値観が備わっている分、定着しずらい難しさを兼ね備えており、また医院の方針に染めづらい難しさがあります。そのため、新卒採用をすることで、まっさらな状態から、価値観を共有することができるとまっさらなキャンバスの分、医院の方針に共感しやいのだと思います。
新卒歯科衛生士の90%が医院を「雰囲気で選ぶ」と答えているそうです。このVQに関しては、医院の方針を明確に伝えやすい雑誌形式になっており、医院の雰囲気はもちろんのこと、医院の医療理念などがわかりやすく説明されています。また、昨今の歯科衛生士においては、専門性が求められることも多いため、予防、インプラント、審美、歯周病、矯正などの診療科目の力の入れ具合も分かるようになっています。そして歯科衛生士の方が、仕事上の悩みになりやすい歯科衛生士の方の仕事の割合が記入されています。実際の採用に携わったことのある先生や、歯科助手の方が編集に携わってることもあり、歯科衛生士さんからとっても非常に有意義な情報が満載の形になっています。歯科衛生士の分野別仕事紹介、認定DHへの道、有名な歯科衛生士の方のコラムや、ユニホーム特集なども載っており、非常に楽しい紙面になっております。
昨年の実績で、1頁の場合は85%、半頁の場合は、65%の採用が決まったことも、納得できるか求人誌だと思います。
歯科医院において、医療理念は同じ方向を向いてともに歩んでいく上で、非常に大切な指針であり、その指針をしっかりと伝えることを意識しているVQ、とても魅力的な媒体だと感じました。
今回、ご説明をお伺いした後に、成田先生の著書「歯科衛生士WANTED」を拝読させて頂きましたが、いかに歯科医院において、採用が難しいかを非常に痛感させられました。
新規開業時に、これだけ難しい採用問題を抱えながら、看板、開業チラシ、HP、リーフレットなどなどの集患ツールを作っていると考えると、どれだけ頼りになる提案ができ、大切な人財を確保できるかに注力できるようにすることができるかは、本当に大切なことなのだと、今まで以上に責任の重さを感じました。当社は、求人の媒体は紹介することぐらいしかできませんが、歯科衛生士のやりがいを持てる医院づくりのお手伝いになるようなツールの提案などを通して、少しでも貢献できたらと考えております。
貴重なお話をお伺いさせて頂き、またブログで、ありがたい言葉をかけて頂きました佐々木様にお礼申し上げます。今後もぜひ、よろしくお願いします。
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11月 20th, 2008
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わざわざ長い文章まで書いて下さり、ありがとうございます。
今後とも歯科業界に貢献できるよう、お互い頑張って行きましょう!!