様々な歯科医院にお伺いしていますが、自費治療の中でも先生方から最も集患したい治療方法としてあがるのがインプラント治療です。
インプラント治療は、歯を失った患者様に対して、ブリッジや部分入れ歯とは違い、周囲の歯を傷つけることなくできるため、先生方にとってもストレスなく、意義のある治療になるため、注目される治療になっているのだと感じています。
インプラント治療の患者様に選んで頂くためには、どのような集患マーケティングが最適なのでしょうか?
以前ブログで最寄品と買回品のお話をさせて頂きました。
インプラントなどの自費治療は買回品にあたり、買回品は機能や品質、価格などをかなり考慮していろいろな店舗で見比べて購入するもの。価格も最寄品よりも高いという特長を持ちます。
インプラントは高額な治療方法のため、患者様が必ず比較をすることをまずは念頭にいれるといいと思います。治療方法(インプラント・部分入れ歯・ブリッジ)の比較、他院との比較(信頼性・価格・設備)、高額であるがゆえに、患者様もどうすればいいのか判断できないことも多く、金銭的な理由で家族の説得なども必要になるため、患者様がゆっくりと選択をできる時間を与えてあげること、また、患者様が最終的に選択する上で、判断基準になりうる情報を、未然にしっかり伝えるツールを作ることが、自院でインプラントやってもらえる結果に結び付く可能性を高めます。実際に通っている患者様に対しては、インプラント専用のパンフレットを作成し、歯を抜く可能性がある患者様には、事前にお渡ししていくことがいいかと思います。これは高額な治療方法であるインプラントの最大の集患方法である口コミを誘発することにつながります。
また、インプラントの見込み患者様を探すのは、医療法の縛りがなく、情報を入手しやすいホームページが最適だといえます。
それではインプラント治療において、どのようなことを患者様は比較するうえで、必要な情報とはどのような内容になるのでしょうか?
あるアンケートによると、「料金体系」「治療期間」「診療時間」がBEST3という結果が出ていました。
しかしそれだけでは足りません。インプラント治療の集患に力を入れている歯科医院は、実はある共通点を持っています。実はインプラントの手引と称して、書籍を発行しているのです。
その内容は非常に共通しているため、最低限伝えなければいけない内容は、これらの書籍から導き出すといいと思います。
また、インプラントに関してはこれらの専門的な書籍を中心に、女性誌やインターネットなどから、
インプラント治療の時の歯科医院の選択基準の特集が多く取り上げられています。
ちなみにこれはある女性誌に掲載されていた選択基準です。
・症状や治療について事前に説明をしてくれる医師か
・インプラント治療の場合、口腔外科を専門とした医師か。手術室および、手術
に伴う設備があるかを確認する
・何本インプラントを埋めたことがある医師か確認する
(適応症例を選ばずにやみくもに手術する医師もいるので、必ずしも回数だけでは判断できないので注意も必要。)
・インプラントの価格が安すぎないか(40〜50万の適正価格)
・歯科衛生士が常勤しているか確認する
・院内が清潔に保たれているか。器具などがきちんと消毒・滅菌できているか。
・院内に自由診療の価格表を出しているか。患者の経済力に合わせた治療を
してくれる医師か。
・待合室に治療や医療控除に関するパンフレットを置き、情報開示しているか。
当社ではこれらのインプラントの手引本、インプラントネットを中心としたインターネットそして雑誌などの特集の選択基準を全て整理するようにしています。
これは患者様の目が非常に厳しくなっているため、「納得」させるには、他の医院で取り上げられていることが書かれていないことを嫌う傾向にあるためです。
意外に初歩的なことも取り上げられているため、逆に当たり前すぎてホームページなどに取り上げていないことなどを防ぎたいからです。
インプラントを考える患者様の知識は、年々本当に上がってきていると思います。だからこそ、的確に患者様に情報を伝えることができれば、確実に理解してもらえ、治療へとつながる可能性は高いと思います。
最後になりましたが、あくまでこれは私見かもしれませんが、インプラントの手引などで、地方からの患者様も少ない回数で対応できると書いてある一方で、3か月ごとの定期健診を受診した患者様には、保証期間があるというのは非常に矛盾を感じます。インプラント治療した患者様が安心して長期にわたり、食事をして頂くことを望むのであれば、メンテナンスの重要性こそ、最も大切にして頂きたいと書いておくべきだと感じます。
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